<女将発> おやっさんと私の9人の子供達

忘れもしない、平成12年5月のある日の事です。

デスクに居ると、内線電話が・・・。

社長 「おーっ、女将、ちょっと社長室に下りて来てくれんかなぁ?」

女将 「ハイ、只今!」

社長に呼ばれると、消防署の隊員のように駆けつけるのです。

階段を駆け下りながら、ついつい 「雷落とされるような事したかなぁ?」と考えてしまいます。

情けなや・・・。

トントン、「失礼致します。」

ドアを開けると、そこには、社長と一人の紳士(笑い)の姿

しかしその紳士、お世辞にもイケメンとは言えない風貌なのです。

もう一つ云うなら、かなり怖い。本当に怖い・・・。

分かりやすく云うと、<○○の妻たち> と云う類の映画に出ている俳優のような紳士!?

あの日も、仕立ての良いダブルのスーツを着こなし、

胸元にはダイヤが一粒キラリ。ダイヤってどうなん?

そして、磨き上げられた靴。 とてもお洒落。ただ者ではない・・・。女の感が働きました。

社長 「こちらが、12日から来て頂く事になった総料理長の鬼Kさんです。」

鬼K 「初めまして、これより先お世話になります鬼Kです。何卒、宜しくお願い申し上げます。」

     と深ぶかとお辞儀をな・さ・る。

女将 「こちらの女将でございます。よろ・よろ・宜しくお願い致します。」 怖い・・・。

しかし、その風貌とは全く違い、鬼Kはとても礼儀正しく話しも上手で、とてもお頭がキレル。

私はほんの僅かの時間で、鬼Kワールドへと引き込まれてしまいました。

そして、女の感が再び・・・。

この鬼K、私と合うかもしれん。ここで(兼見御亭)で骨を埋めてもらおう。

と勝手に決めたのです。

さて、入り込み12日の朝、調理場の様子を見に行くと、

寸分の狂いも無く 「おはようございます!!」と大合唱。

凄い、恐るべし鬼K軍団・・・。鬼Kと9人の板前。f0084515_9465827.jpg

調理場を代表して、つよ酢(現33歳) 「この度、おやっさんと一緒にお世話になります、つよ酢です。」 

その後、皆の自己紹介がありました。

女将  「宜しくお願いします。皆さん、頑張ってね。 ところで、おやっさんって?」

つよ酢 「親父の事ですわ。」

女将  「親父がおやっさん?」 何故か笑える・・・。

つよ酢 「うちらは、板長をおやっさんって云うんですわ。ほんで、本人がおらん所で

      クソ親父!!って云うんですわ。例えば、うちら同士で(クソ親父何処行った?)とか・・・。」

女将  「はーん、分かりやすい説明やね。クソって・・・。板長が親父なら女将はおふくろかぁ?おっ母さんかぁ?」

つよ酢 「まぁ・・・。」 そうきたか・・・と云うような顔。

こうやって私は、ある日突然、大切な板前9人のおっ母さんとなったのです。

そしてその日から、この鬼Kを筆頭に私と9人の子供達に沢山のドラマが生まれる事となったのです。

・・・続く
                                           あんやとっ。
                                              
by-okami
                                               
<注>  鬼Kとは、我がグループを代表する偉大な総料理長の事です。

       この呼び名は、私の大切な9人の子供達が付けたものです。

       決して私が独断で決めたものではございません。


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by kaikarou | 2006-03-23 09:47 | 女将発
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